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オペラを楽しむ会(2007年感想) |
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2007年11月のオペラを楽しむ会レポート
演目:「魔弾の射手」 (ウェーバー作曲 初演:1821年)
クラシック音楽や歴史ある建造物が大好きな私にとって、この度の「魔弾の射手」と「ドレスデン国立歌劇場」とが合わさった青戸さんの企画には、とても満足させて頂けた。
2度にわたり灰燼に帰したこの歌劇場について、ゴットフリート・ゼンパーの
大きな存在と復旧に対する執念、そしてこけら落としと、改築後の出し物が
いずれも「魔弾の射手」だったと云うこと。ゼンパー・オーパーと云う名前も
初めて耳にした。
ウェーバーと云えば「舞踏への勧誘」や序曲としてしか知らない「魔弾の射手」だったが、イタリアのオペラとは一味異なる、ややごつごつした感触ながら「序曲」で馴れ親しんだ数々の旋律が、テノールやソプラノで流れ出てくる
のに見惚れ、聞き惚れ、少年時代を懐かしく想い浮かべるひと時だった。
井上孝重

2007年9月のオペラを楽しむ会レポート
演目:「愛の妙薬」 (ドニゼッティ作曲 初演:1832年)
内気で野暮な村の青年ネモリーノがインチキ薬売りドゥルカマーラから買った"愛の妙薬” (実は安ワイン)の力で、美人でプライドの高い農場主の娘アディーナに愛の告白をしようと するが、なかなかうまくいかない。
が、ついに結果としては“愛の妙薬”が役割を果たし、 二人は めでたく結ばれるという、明るく、コミカルなオペラで、軽快な旋律、美しいアリアの 数々を 大いに堪能いたしました。
'81年のメトロポリタン歌劇場のネモリーノ=パヴァロッティを鑑賞しましたが、さすが舞台も 華やかで 、インチキ薬売りが気球からの入退場の演出なども楽しませてくれました。
パヴァロッティは年齢的にも、体型的にも青年役には無理があるのですが、そのようなことは 忘れさせるほどの美声、演技力に圧倒されました。特に、かの有名なアリア「人知れぬ涙」の 朗々として、しかも切々と歌いあげる姿に胸が熱くなりました。
このような美声を聴かせてくれた人が、ほんの2週間前にこの世を去ったのかと思うと感慨 無量でした。 リヨン歌劇場でのアラーニャ、ゲオルギューの美男美女夫婦共演のバージョンのさわりも鑑賞 しましたが、舞台も現代風、アラーニャは素敵ですが、スマートな分、純朴さにやや欠け、 サラッと した仕上がりで、パヴァロッティに軍配を挙げましたが、皆様は如何でしたでしょうか。
次に「パヴァロッティのドキュメンタリー」を見ました。 10年ほど前に収録されたインタビュー番組ですが、彼の生い立ち、家族、音楽修業、他の 声楽家のこと等とてもよく分かり、今更ながらパヴァロッティの素晴らしさを再認識いたしました。
まさに“パヴァロッティは不滅です!”
樫根みづえ

2007年7月「オペラをたのしむ会に」に参加して
アメリカンバレエシアターのものということで、楽しみにしていました。
ローザンヌのコンクールでなじみのある海賊」の踊りですが、全篇を通しての鑑賞は初めてでした。
出演者が順番に役柄と内容について解説してくれるのですが・・・結論からいうとたわいもないおはなし?
「物語より踊りを愉しんでくださいませ」との事でしたので、踊りに集中。
バレエで鍛えられた肉体のきれいなこと!踊りは勿論のこと、立ち姿の美しさ、首のラインの美しさ、ため息が出ました。
今からでは到底無理ネェ〜でも90歳になっても筋肉はつくというから、間に合うかも。
後藤泰子

5月「オペラを楽しむ会」に参加して
新緑に輝く木立を通り抜けて芦屋川から渡ってくる風がさわやかなこの日。
行く道すがら並んで歩く青戸先輩が、「今日の題目は、二つとも、暗〜いのよ。」とちょっと心配そう。
「道化師」と「カヴァレリア・ルスティカーナ」を色々なヴァージョンで見せていただきました。
大きなスクリーンに映し出された、パヴァロッティーの鬼気迫る「道化師」に身震いしながら、また「カヴァレリア・ルスティカーナ」トゥリドウ役の若きドミンゴやホセ・クーラのギリシャ彫刻のような横顔と天に突き抜けるような美声にうっとりし、情感溢れるラブシーンに眼は画面に釘づけです。
「カヴァレリア・ルスティカーナ(田舎の騎士道)」の間奏曲の有名な美しい旋律が、裏切られた女性の切なく哀しい心情を表すもので、もっと大きな悲劇がおこる前の静けさの中に奏でられることも知りました。
物語は花々の咲く復活祭の季節で、牧歌的な人々の暮らしが見えました。
映画版では、ミレーの絵のような映像が続き、女達の「オレンジの花の香り」のコーラスに、「女学生のときにこの曲、歌わなかった?」と若き日に思いを馳せ胸キュンとなる時もありました。
二つとも、悲劇の演目でしたが、「悲しみと美しさは似ている」とある詩人が言ったように、イタリアオペラの真髄を垣間見たよう。
男女の愛と憎悪、裏切りと信頼、信仰と罪と罰(復讐)をめぐって、激しいやりとりがオペラの中で展開されます。
全部見終わったとき、「ステーキの後に中華料理でも食べたような(満腹)感!」と、どなたかがもらした感想。
でも、「やっぱり、オペラはおいしいですね!!」と言わざるをえません!
(参加17名)
岸川萌木(75年美学卒)

2007年度3月のオペラ勉強会レポート
(特別に青戸講師のご感想です)
今日は久し振りに懐かしい皆様ともお会いできて楽しかったです。この会の雰囲気はホントにいいですね。暖かくて、フレンドリーです。
さて、マントーヴァ公爵は、今、人気の美男、美声のテノールのアルバレス。
リゴレットはバリトンでこれまたブルゾンを凌ぐ名歌手ガヴァネッリ。ジルダは中世の絵から脱け出したような楚々としたシェーハー。
殺し屋スパラフチーレの妹マッダレーナはアラヤです。
前回のヴェローナのリゴレットの公爵は美声だけれど背があと50センチは欲しかったし、
今回のコヴェントガーデンでのロイヤルオペラ(2001)は、すべて役者が揃って素晴らしく、
特にアルバレスの気楽で、美しい公爵の魅力には皆が惚れ込んでしまいます。
あれかこれか、や、風の中の羽根のようにの歌だけでなく、ジルダに情熱を傾けている時の熱唱、リゴレットとジルダの詠唱、
コロラチュアの有名な慕わしき御名、など、特に裏切りを目の前にするジルダ親娘と公爵の女を口説く、家の中と外からの四重唱は
素晴らしいです。パヴァロッティのリゴレットも良かったですが、これは、オペラに詳しい方達も絶賛する待望のリゴレットでした。
(以下は、芳川素人の感想です)
美声のアルバレスはジョン・トラボルタ似のイケメンです。でも二枚目として通用するのも現状がギリギリ。
あと3kg体重が増えたらビアレストランの歌い手になるしかないわ。ジルダのシェーハ−は可憐で細身の体は折れてしまいそう。
オペラ前半のなが〜い髪より後半の超ショートヘアーがよく似合う。地毛かどうかでしばし議論を交わしました。
不良っぽい男に箱入り娘が憧れるのは世の習い。
アルバレスが歌う「女心の歌」は谷間の白百合と自称する私のハートを充分に揺さぶりました。

2007年度1月のオペラ勉強会レポート
演目 : 喜歌劇「こうもり」全曲
(初演 1874年 ヨハン・シュトラウス2世作曲)
2007年1月のオペラ勉強会は、1990年12月31日 コヴェントガーデン王立歌劇場で行われたロイヤルオペラのスターであるジョーン・サザーランドの貴重な引退公演を見せて戴きました。
イギリス人にとって、またオペラ界にとって”我らがスター”のサザーランドの引退公演には、貴賓席にメジャー首相夫妻が座られ、また当時BBCテレビで生中継されたものです。
サザーランドの出演は2幕2部の 「オルロフスキー公の招待客達」の場面で、パヴァロッティやマリリン・ホーンと共に「セミラーミテより 永遠に保ち続けなさい」「椿姫より パリを離れて僕達二人」を歌い、また、最後にサザーランドが一人で「埴生の宿」を歌った時の感動は、映像を見ている私達もその場にいたかの様な興奮で思わず拍手に力がこもりました。
この「こうもり」は、主役のロザリンデにナンシー・グスタフソン、女中のアデーレにジュディス・ハワーズ、オルロフスキー公に名カウンターテナーのヨッヘンコワルスキーなど。。。が出演。
また、指揮者はサザーランドの夫君であり、彼女をベルカント歌手へ導いたリチャード・ボニング。
数ある「こうもり」公演の中でも特別なものです。
このレーザーディスクは今や絶品で、貴重な公演を見せて下さった青戸さんに心から感謝感謝!!です。
オペラ勉強会出席者16名、充実した一日を過ごし、満面の笑顔での帰宅となりました
横田洋子

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