2010年8月6日 オペラを楽しむ会レポート
仮面を被った2人が美声を競う。コンテストのハイライトがそのまま題名「仮面の中のアリア」に。
コンクール会場にいる招待客もこの映画の観衆もジャンかフィシャーか区別がつかない。 2010年8月6日 オペラを楽しむ会への青戸さんのコメント
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土佐堀川に潮の香のする初夏の一日、「オペラを楽しむ会」にお邪魔させて
いただきました。何年前のことか思い出せないほどのインターバルでしたが、常連の皆さまは快く迎えて下さいました。
まずはお礼を申しあげて、ここからは拙いレポートです。
今回の演目はロッシーニ作『チェネレントラ』、そう童話『シンデレラ』を現実の世界に置き換えた
オペラ・ブッファです。不朽の名作『セビリアの理髪師』の翌1817年に、25才にして、僅か24日間で書いたと聞けば
驚きですね。
鑑賞した作品は、1981年ウィーンの映像版(クラウディア・アバド指揮)で、メキシコ美男(フランシスコ・アライザ)
のラミーロ王子とアメリカ美女(フレデリカ・フォン・シュターデ)のシンデレラの組み合わせはまさしく絵になってい
ました。
心踊る序曲が私たちをミラノスカラ座へと誘います。ストーリーは言わずもがな、幸せな結末へ導くための
オペラならではの仕掛けと工夫が随所に用意され、緩急自在な彼の楽曲の一つ一つと見事に調和しています。
単なる童話を芸術作品にまで高めた完成度は、さすがロッシーニ。継母が継父に、硝子の靴が腕輪に、
魔法使いが家庭教師に代わるなど、全編これヤマ場で、飽きることがありませんでした。
中でも、家庭教師が哲学者(ロッシーニとも重なる)に姿を変え、失意の底にあるシンデレラを励ます歌詞
「神は善を押しつぶすことを見逃さない」は、このオペラの副題「善意の勝利」とも響き合って、ロッシーニの正義
と弱き者への眼差しを感じさせました。
最後のオペラ『ウィリアム・テル』とも通底する温かさですね。配役のバランスも見事でした。
文句なく楽しく、思わず「シンデレラストーリー」にハマってしまいました!
おやつまで頂ける楽しい午後をありがとうございました。
そうそう、ロッシーニは1792年2月29日生まれですね、青戸さん!
(1974年文学部卒 米澤洋子)
皆様と隔月にオペラを楽しむようになったのが1998年でした
。
初めのうちはハイライトだけを楽しんでいましたが、そのうち、一演目づつしっかり見たいとの皆様からの
ご要望で、2000年から本格的に始まりました。
道化師、ナブッコ、愛の妙薬、アイーダ、椿姫、セビリアの理髪師、薔薇の騎士、ホフマン物語、
こうもり(フォルクスオパー)、ドンカルロ、ボエーム、ローエングリン、トラバトーレ、マノンレスコー、
チャルダッシュの女王、ルチア、フィガロの結婚、オペラ座の怪人、ファウスト、仮面舞踏会、
コシファントッテ、タンホイザー、メリーウイドウ、オテロ、歌劇王カルーソ、ドンジョバニー(ザルツブルグ)、
トゥーランドット、ピーターパン、魔笛(ザルツブルグ)、スペードの女王、トスカ、エルナーニ、
マリッツア伯爵夫人、リゴレット、ロミオとジュリエット、ミニョン、アンドレア・シェニエ、デルモナコのオテロ、
サザーランド引退公演こうもり、オーケストラの少女、ヴェルディの生涯魔弾の射手、シャモニーのリンダ、
彼等に音楽を、連隊の娘、サムソンとデリラ、ジプシー男爵、魔笛(NY)ミレニアム記念椿姫、
未完成、こうもり(グラインドボーン)、ドンジョバニー(ケルン)etc.etc・・・・・と。
いずれも選りすぐりの映像をお見せしてきたなあと感慨に耽ります。
やはり、有名なオペラは何といっても悲劇喜劇に関わらず、素晴らしいです。途中から入られた方々にも、繰り返してご覧いただけるよう致しています。
つい長くなりましたが振り返るのもよろしいでしょう?
さて、次回は ロッシーニの La Cenerentola (読めない?チェネレントラです。つまりシンデレラのこと)
1981、ウイーン、クラウディオ・アバド指揮、フランシスコ・アライザ、とフレデリカ・フォン・シュターデという
メキシコ系美男、アメリカの美女ですから、役に相応しい歌手で、ホッとします。
時間があればファンディエゴ王子のも!
(こちらはシンデレラがいまひとつ感・・中々二人が揃うことはないのですよ。)
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春がようやく眠りから覚めたように空気が暖かくなった日の午後でした。
大阪慶應倶楽部の窓を開けると、眼下に適塾の緑がしずかなオアシスを作っています。
今回は、1991年ケルン劇場で演じられたモーツアルト作「ドンジョバンニ」で、主役のドンジョバンニはトマス・アレン。
ドンファンの成れの果てというテーマの有名なオペラですが、
モーツアルトの音楽は頬をなぜるやさしい風のように心地よく、午睡に誘われるのです。
はっと我に返るのですが、またこっくりと…。
お隣に座った初めて来会された重田さん(大阪慶應倶楽部)は気づかれたかしら。
でも、最後で最大の山場、悪徳の限りを尽くした主人公が審判される場面では我に返り眼と耳をこらします。
たしかに演出はオーソドックスで目新しいものはないようですが、おそろしい音楽とすごい迫力のバリトンの声で十分!
それまでの三時間に及ぶ道程、愛らしいアリアや牧歌的な旋律などもあり、すっかり弛緩した気持ちがぴりりと引き締まり、
地獄落ちの最後のおそろしさへと登りつめていきます。
変化に富んだ素晴らしい音楽を十分に楽しめました。
たくさんのソプラノを聴きくらべることもできました。
特にアンドレア・ロストは容姿もですが、声も輝くばかりに美しかった。
トマス・アレンの昔のロックンローラーみたいな髪型には笑っちゃったけど…。
帰り道、裁きの恐ろしさは消えて、くちびるの上にはモーツアルトのメロディーが懐かしそうに残ってマシタ♪
岸川萌木(1975年美学卒)
前回、ロンドン郊外 貴族の館グラインドボーンでの”こうもり”は好評で良かったです。
喜劇役どころアイゼンシュタインに正統派役にこそ相応しいトーマスアレン
というのは皆がビックリでしたが、リクエストを受けて今回はそのアレン演じるモーツアルト
作曲”ドンジョヴァンニー”です。
1991年ケルンでのオペラ、指揮者ジェームス・コンロン、そしてあのミヒャエル・ハンペの演出の音楽
とのコラボは見事です。
歌手は世界的バリトンのアレンの他にその従者に私の大好きなフェルッチョ・フルラネット、
ふられて追っかける女性はキャロル・ヴァネスという豪華さ。
誘惑されそうになる村娘にはアンドレア・ロストがここでデビューしました。
父親を殺された令嬢と
婚約者は役柄上パッとしない損な役ですが歌手達も何となく・・・うう
とにかく、従者レポレロのカタログの歌は有名、騎士が村娘ツエルリーナを誘う二重唱も好きです。
お楽しみにどうぞ!
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2月の「オペラを楽しむ会」では、今年になって初めてということもあり、華やかで楽しいウインナ・オペレッタの代表「こうもり」を観ました。
今まで色々なバージョンの「こうもり」を見せていただきましたが、今回のものは比較的オーソドックスでありながら端々に小気味よいエスプリのきいた楽しい演出のもので、甘い軽やかなウインナワルツに身をゆだねているうちに、あっという間にストーリーは大団円の幕切れとなりました。
「こうもり」 1874年 ヨハン・シュトラウス作曲
主演 トーマス・アレン(アイゼンシュタイン)
パメラ・アームストロング(ロザリンデ)
2003年ロンドン郊外サセックス・ダウンズの「グラインド・ボーン」劇場でのもの。この劇場はなんと(!)大地主のクリスティというオッチャンが、ソプラノ歌手の妻のためにたてたもので(何か後ろめたいことでもあるのかしらん・・)ここではテレビ中継で働く人たちも、みんなディナージャケットを着るのだそうです。すごい!
「こうもり」を楽しんだあと、今月は青戸先輩のお誕生月ということで、皆でハッピーバースデーを歌いコーヒーとケーキでお祝いをしました。
青戸さん、本当にいつもいつもありがとうございます。
口に出して言う人も言わない人も、心のなかでは感謝して(たぶん)いると思います。(笑)今年もよろしくお願いしま~す。
川嵜千恵子 (47年文卒) 報
皆様お正月は如何でしたか?三が日が終わってもお忙しいことと思います。それに、1月はなんといっても新年会が目白押し。
かく言う私も9日までは久し振りに静かな日々でしたが、それからはクラッシュしながらどちらを取るべきか或いは掛け持ちになるか31日までフリーは3日あるやなしやと。その中を選別するのは夜中の作業となりました。
今回2月とはいえ、未だお屠蘇気分が残ってられる事と、楽しくオペレッタで参りましょう!そして、今回も当日皆さんとご相談の上どちらか選んで下さいませ!
一つは、2003年ロンドン郊外の貴族の館、グラインドボーンでのヨハン・シュトラウス作曲”こうもり”もう一つは2004年のメルビッシュでのカールマン作曲のマリッツア伯爵夫人です。
こうもりは、演出もせりふもずっと現代的。でも昨今の行き過ぎ演出でもなく、中々どころか、とてもよく出来たこうもりです。
それに、主役のアイゼンシュタインに英国一の歌手、ドンジョバニー役なら随一のトーマス・アレンですから皆大喜び!
マリッツア伯爵夫人は、数ある中でこれは久し振りに見ましたがやはりメルビッシュです。舞台とは違って、
湖水をバックに広々した中で序曲の間中、ひよこや、めんどり、犬たちのコミカルなダンスに大喝采。
どちらも甲乙つけがたく楽しいですから乞うご期待! 青戸
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