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2019年の活動報告

2019年2月8日のレポート

演目:リヒャルト・シュトラウス作曲 オペラ「ばらの騎士」
(1)1幕と3幕はカラヤンの指揮、(2)2幕はクライバー指揮で。 (1)〔出演〕エリザベート・シュワルツコップ(S)/セーナ・ユリナッチ(Ms)/アンネリーゼ・ローテンベルガー(S)/オットー・エーデルマン(Bs)、〔合唱〕ウィーン国立歌劇場合唱団、〔演奏〕ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、〔指揮者〕ヘルベルト・フォン・カラヤン、〔録音〕ザルツブルク音楽祭、1960年
(2)〔出演〕フェリシティ・ロット(S)/アンネ・ソフィーフォン・オッター(Ms)/バーバラ・ボニー(S)/クルト・モル(Bs)、〔合唱〕ウィーン国立歌劇場合唱団、〔演奏〕ウィーン国立歌劇場管弦楽団、〔指揮者〕カルロス・クライバー、〔録音〕ウィーン国立歌劇場、1994年


 

〈みなさまの感想 ※ご提出順〉


 

・カラヤン指揮のばらの騎士を観ました。カラヤンは若くして認められてたんですね!シュヴァルツコップの元帥夫人品格があり声も素晴らしくうっとりです。セーナ・ユリナッチのオクタヴィアンも声がすごくよかったのですが、髪の黒いのが他とつり合っていなくて?残念でした!(M)

・1960年のカラヤン指揮のザルツブルグ版、1994年のクライバー指揮のウィーン版、どちらも心に残る名演でした。最初、カラヤン指揮の1幕目の出だしが好きではありませんでした。テンポとリズム、ユリナッチのオクタヴィアンが私のイメージから大きく外れていたこともあり・・。クライバー指揮の2幕目はスイングするような流れとリズム感、若く美しいオッターとかわいいボニーが目を合わせた瞬間に恋に落ちるところなどワクワクするところ満載でした。クライバー、すごい!と思っていたところが、3幕目のカラヤンーシュワルツコップを再び見てしまったら・・・心は大きくゆらぎました。もちろんシュワルツコップのすごさは1幕目から表現されていましたが、3幕目では、その憂いが現実のものとなって、それでもそれを受け入れる寛容さと哀惜の入り混じった声音と物腰、この盤が多くの人から共感される理由がわかりました。最後に去っていく元帥夫人の後ろ姿、思いを残すようにちょっと立ち止まり左手をオクタヴィアンに向ける仕草が、せつなかったです。諦念と過ぎ去っていく時間を次の世代へ渡していく潔さ。軽い悲喜劇と思っていた作品でしたが深く見れば見るほど面白くなってきました。最後に元帥夫人の小姓が現れゾフィーの落としたハンカチを拾って幕になるのですが、何か意味があったのでしょうか。謎としてのこりました。今回も、すばらしい二つの名盤をお見せくださった青戸さまに感謝しております。(H.T.)

・2月は主宰の青戸さんのお誕生日月。おめでとうございます。そんな訳で(関係なく)今回の出し物は青戸様の大好きな「ばらの騎士」でした。今回は、1965年ころ日比谷公会堂で観たカラヤン指揮、ザルツブルク大劇場の録画で、私はシュヴァルツコップの侯爵夫人とオットー・エーデルマンの男爵が素晴らしく、忘れられないものと、もう一つ、ウィーン国立歌劇場におけるカルロス・クライバー指揮の名演の2つを観る事が出来ました。従来のようにオーケストラは歌手の伴奏役として音を補佐する(歌劇)のではなく、リヒャルト・シュトラウスの音楽は、半音階をふんだんに駆使して微妙に美しい音を奏で、その一方で歌手たちが思いの丈を歌います。オーケストラと歌手はそれぞれ独立している中で全体として一つにまとまっています(楽劇)。独唱や重唱はオケの合間を縫って歌っているようで、あるいはその逆で、R.シュトラウスの音楽は半音階に満ち溢れ、微妙な心のひだを表現し、難しい歌唱を求めています。全体としては美しいワルツが演奏されて心地よくうっとりとしてしまいます。楽劇と言えば、ワーグナーの楽劇が思い出されます。ライトモチーフといって、テーマごとにメロディーが決まっていて、例えば、炎のテーマ、剣のテーマのように登場を予告するとき、そのテーマソングが奏されます。例えば、「ワルキューレ」の終幕には、炎が燃え盛る中、主神ヴォータンが娘ブリュンヒルデとの別れの場面は、スケールが大きく、ライトモチーフが交互にあるいは入り乱れて奏され、ヴォータン(父親)の悲しみがffで歌われます。涙を禁じ得ない感動的な場面で幕となります。「ばらの騎士」では美しいワルツが度々出てきますが、うれしい時、悲しい時、楽しい時、にも同じメロディーで微妙な和音の違い(半音階)ですみ分けているような感じがします(私にもよくわかりません)。ワーグナーとシュトラウスの間に約100年の時があり、その為か、近年では「楽劇」と言えばワーグナーの後期の作品をさし、「ばらの騎士」は「歌劇」といわれるようになっています。(K.M.)

・元師夫人の美しい歌声は、心の奥底に響き悲しく、せつなくなりましたが、オペラの終わりのころには、この作品を選んでくださったことに感謝でした。本当に素敵でした。(Y.K.)

・はじめに若き日のカラヤンがさっそうと登場してオーケストラボックスに入るシーンが映し出され、なつかしさに胸がときめきます。はじまりから劇的です。「ばらの騎士」という美しい題名の物語が感動的な演奏で奏でられ、まるで神業のよう、人間にはかり知れない尊さがそなえられていることを感じます。(K.N.)

   

2019年2月8日 オペラを楽しむ会への青戸さんのご案内