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  4. オペラを楽しむ会の活動報告

2017年の活動報告

2017年12月8日のレポート

演目:バレエ「くるみ割り人形」(英国ロイヤルバレエ団)
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
振付・演出:ピーター・ライト
主な出演:〈こんぺい糖の精〉吉田都、〈王子〉スティーヴン・マクレイ
収録:2009年 コヴェント・ガーデン王立歌劇場


 

〈みなさまの感想 ※ご提出順〉


 

・ まずは恥ずかしながら、吉田都さんの素晴らしい舞のことも今回初めて教えていただきました。彼女の舞姿は東洋人のハンディどころか、日本人であるからこその繊細な感情がかもしだされ、夢のような気持ちでテレビを見せていただきました。な〜ンにも知らないわたくしがおかげさまでちょっと高貴な気分味わいました。青戸様、、、ありがとうございました。(H.G.)

・作曲家人生に注目:19歳(1859)法務省就職、23歳(1863)音楽院入学、28歳(1868)婚約解消、37歳(1877)スピード離婚→ヨーロッパ旅行→第4交響曲とエヴゲニー・オネーギン、48歳(1888)第5交響曲、51歳(1891)くるみ割り人形、53歳(1893)第6交響曲。(H.O.)

・ 先日のオペラの会は、英国ロイヤルバレエ団のくるみ割り人形でした。金平糖の精を吉田都さんが演じられて、その相手役がスティーブンマックレイという、大変豪華なバレエでした。衣装や舞台美術も大変美しく、とても上品で、少し早くにクリスマスの素敵な舞台を堪能させて頂くことが出来ました。その他、Kカンパニーのドンキホーテも上演して下さり、一番油ののっていた時期の、熊谷哲也さんのジャンプに、皆さんで感動を味わいました。終わりに、吉田都さんのプライベートドキュメントを上演して下さり、練習風景や素顔の吉田都さんを見ることが出来ました。大変盛りだくさんな内容の贅沢な時間を過ごさせて頂きました。いつも素晴らしい舞台をご用意して頂きます青戸さま、幹事の中川さま、ご自宅をご提供下さる合田さまには、心から感謝です。どうも有難うございます。引き続き来年もどうぞ宜しくお願い致します。(E.K.)

・ 今回のくるみ割り人形、クリスマスシーズンにピッタリの華やかな舞台に魅了されました!それぞれ趣きの違うダンスが次々と披露され、キラキラしたバレエの世界に、子供のようにワクワクし、終わったあとの余韻がとても気持ちよかったです。また次回の会を楽しみに伺います。(A.K.)

・チャイコフスキーの音楽は、メロディーが綺麗で透明感があり、色彩的な美しさも感じられて親しみやすい感じがします。子供の時に聴いた「白鳥の湖」のオルゴールの音、中学時代に聴いた「くるみ割り人形」、高校時代に聴いた序曲「1812年」、大学時代の「交響曲第5番、第6番」。年とともに進化してきましたが、幾度も飽きずに聴いて、口ずさむのは決まって「くるみ割り人形」でした。それでもバレエを観るのは今回が初めてで、ロイヤルバレエの優雅な踊りに魅了されました。以前観たKカンパニーの「ドン・キホーテ」のようなメリハリは無くて、昔テレビで観たボリショイ劇場の「白鳥の湖」のような一糸乱れぬ踊りではなく、子供の夢の中の出来事を伸びやかに表現して優雅さを感じさせるロイヤルバレエに敬服しました。(K.M.)

・ 2017年のオペラ会は、クリスマスらしい演目、英国ロイヤルバレエ団の「くるみ割り人形」鑑賞で終わりました。憧れの吉田都の、ロイヤルバレエ団最後のステージと聞いていたので、とても楽しみにしていましたが、期待以上に、ため息のでるような美しい舞台に酔いしれました。吉田都の「金平糖の精」の踊りは、安心して見れる確かな技術力だけでなく、東洋人ならではと思えるやわらかな、指先に至るまでの繊細な表現力が、断然輝きを見せていました。DVDから垣間見れる、現地の人々の彼女に対する惜しみない賞讃に対しては、見ている私までなんだか誇らしい気持ちになりました。出演者の、衣裳はもとより、鬘、そして舞台全体まで全てに対して、色やテクスチャーが一分の隙もなく統一され、調和している様子に、バレエが総合芸術であるということへの認識を改めさせられ、英国、ロイヤルバレエ団の群を抜いたクオリティの高さに圧倒され、感嘆するばかりでした。毎回、本当に良いものを見せていただけて、いつも帰路は夢心地です。今回も、師走の忙しい毎日をすっかり忘れるくらい、見入ってしまいました。合田さんのクリスマスケーキも、贅沢なくらいいちごたっぷりでとっても美味しかった〜♪ 忙しい毎日の中、こういう時間を持てることに、青戸先生、幹事の中川さん、会場&お茶菓子提供の合田さんにただただ感謝です。次回も楽しみにしております! (A.H.)

・ 英国ロイヤルバレエ団のプリンシパルとして活躍された吉田都さんの最後の舞台であり、主役のこんぺい糖の精を演じた吉田さんの品格のある繊細な表現に惹き込まれます。クリスマスにちなむファンタジー、イメージを自由に羽ばたかせるクリエイティブな世界の住人に憧れを感じます。(K.N.)

2018年2月1日 オペラを楽しむ会への青戸さんのご案内

2017年10月6日のレポート

演目:ウンベルト・ジョルダーノ作曲のオペラ「アンドレア・シェニエ」
演出・再振り付け・舞台美術・衣装・総合監督:熊川哲也
出演:〈アンドレア・シェニエ〉ホセ・カレーラス、〈マッダレーナ〉エバ・マルトン、他。
1985年 ミラノスカラ座。


 

〈みなさまの感想 ※ご提出順〉


 

・ アンドレアシェニエよかったです!ドミンゴのシェニエは歌声も演技も素晴らしかったのですが、私はカレーラスのシェニエが詩人らしくて好きです。(T)

・今回、初めて観る作品でしたが、詩人の愛と死が抒情的にかつ情熱的に歌いあげられ、カレーラスの憂愁を帯びたおもざしと共に忘れられないオペラとなりました。マッダッレーナもジェラールも、それぞれの身分や立場の縛りがあって、それでもどうすることもできない感情を吐露するアリアがすばらしかったです。フランス革命という大きなくくりの中で世の中の秩序が大きく転回した時期に、強く愛を貫き通した二人の悲しく美しい姿に涙、涙でした。青戸さんが途中で説明してくださったフランス革命の恐怖の立役者、ジョゼフ・フーシェについても考えさせられました。ありがとうございました。(T)

・ 「アンドレア・シェニエ」が日本で有名になったのは、1963年ころ(もっと前か?)来日したイタリアオペラで、マリオ・デル・モナコとレナータ・テバルディが主役を張った時でした。東京文化会館でのオペラを観るすべもなく、テレビで観たような記憶があります。 内容については概略を読んだり聞いたりしたした程度でしたので、今回のオペラ鑑賞会は私にとっても大変新鮮なものでした。今回も青戸さんは2通り用意してくださいました。全部を観たのは、1985年9月ミラノ・スカラ座での公演。指揮:シャイー。シェニエ:カレーラス。マッダレーナ:マルトン。抜粋で観たのは、1981年、ウィーン国立歌劇場での公演。指揮:ネロ・サンティ。シェニエ:ドミンゴ。マッダレーナ:G・ベニャコーヴァ。 カレーラスの一途な歌唱、ドミンゴの余裕の声量、美しいマルトン。何でも死刑に持っていく革命政府。フランス革命時代の動乱時に咲いた純愛と友愛。そして断頭台に消えていく。どうしても泣かなくてはならないような場面があり、忘れられないオペラでした。(K.M.)

・ 前回のバレエ鑑賞からひと月あまり、季節が進んで初秋の候となってきたある雨の日、オペラを見る会に伺いました。今回の演目は「アンドレア・シェニエ」。ウンベルト・ジョルダーノ作曲の、フランス革命を舞台にした作品です。メジャーな作品ではないので、私は今回初めて鑑賞しましたが、こういう作品も、どの歌劇団の、いつの、誰の舞台か、など、詳しく見どころを教えてもらえるのがこの会の素晴らしいところだと思います。 全四幕で、革命前の貴族の屋敷のパーティー、革命最中のパリの街角、革命裁判所、ギロチンに向かう前の刑務所と、激動のフランスを辿っていく舞台ですが、ドラマチックな場面の変遷に合わせて、音楽が目まぐるしく調を変え、グイグイと引き込まれていきました。 美形のカレーラスが迷える青年の苦悩を歌い上げていましたし、マルトンも声量タップリ、聴き応えのある貴族の娘でしたが、見た感じだけで言えば、もう少し可憐な感じの歌い手さんだと、より気持ちが入るんだけどなぁ…と、まあこれはオペラの舞台では往々にしてあることですが。最後のギロチンに向かうところの演出、もう一つDVDを見せていただき、なるほど、いろいろな見せ方があるのだわ、など、比較するとより楽しく拝見することができました。 次回はまたどんな作品に出会えるのでしょうか、とっても楽しみです! 皆様ありがとうございました。(A.K.)

・フランス革命を背景に、男女の精神的な愛の絆について歌いあげており、物語性に非凡なものを感じています。(K)

2017年12月8日 オペラを楽しむ会への青戸さんのご案内

2017年8月25日のレポート

演目:熊川哲也率いるKバレエカンパニーのバレエ「ドン・キホーテ」
演出・再振り付け・舞台美術・衣装・総合監督:熊川哲也
出演:〈バジル〉熊川哲也、〈キトリ〉新井祐子、〈ドン・キホーテ〉ルークヘイドン、〈ガマーシュ〉サイモンライス、〈エスパーダ〉スチュアートキャンディ
2004年 オーチャードホール


 

注:投稿順


 

・ 神戸震災の後、認知症の姑の世話、引き続き自分の母の世話とに明け暮れている中、パソコンで2か月に1回のお集りという文字を見つけ、自分にも何か新しい風をと 訳も分からず入会させていただいてから 3年、4年? そして今日に至っています。オペラ?バレエ? 右も左もわからない夢のような世界へ導いて下さったこの慶応オペラ会。 少しでも予備知識があれば、もっともっと深く楽しみことができるのでしょうに!と今までぼんやり暮らしていた自分が残念です。一昨日のバレエは初めて見せていただきました。目を見開いて最初から最後まで堪能させていただきました。また一つ私の小さな扉が開いたひと時でした。ありがとうございました。感想文とはちょっと違ってるのですがお許しください。(H.G.)

・今回のKLAオペラの会の出し物は、バレエ“ドン・キホーテ”。この会ではバレエは初めてでした(? ボレロがあったかも)。バレエを観る機会は非常に少なく、どうしても関心はオペラに行ってしまいますので、今回、配布いただいた資料(バレエの歴史、ドン・キホーテのあらすじ)は大変うれしく思いました。テレビでは、「白鳥の湖」、「ジゼル」、「ボレロ」、「瀕死の白鳥」を観たことがありますが、実際の舞台で観たのは「白鳥の湖」と「ドン・キホーテ」だけです。2000年5月にハンガリー、チェコ、スロバキアを団体旅行した時、ハンガリーはブダペストで観たのが“ドン・キホーテ”でした。当日券があるので行きませんか、という旅行社の呼びかけで数人と一緒に観に行きました。内容は良く判りませんでしたが、若い女性主役(キトリ)が非常に魅力的で大評判でした。男性主役(バジル)はいかにも田舎者といういでたちで、ジャンプ力だけが魅力でした。今回の「Kカンパニー」の「ドン・キホーテ」は世界の一流どころを集めてのバレエで、目を離す事が出来ませんでした。バレエは音楽に合わせた無言劇で、仕草を踊りとし、音楽との一体感が良く、歌舞伎でいう “見えを切る”ところが音楽とぴったりしていて注目されました。特に細かい仕草と音楽、高度な舞踊テクニック、等々、初心者には驚きの連続、といったところでした。友人のお友達がバレエの練習ピアニストで、正規の音楽とバレエの音楽との違いを聞いた事があります。その時はあまりピンとこなかったのですが、今回、微妙な間のとり方がはっきりして、本番ではそれをオーケストラで行っていることから、オケの指揮者は練習ピアニストを兼ねるとか、一緒にタイミングをとる勉強しているとか、そんなことまで頭の中を駆け巡りました。このオペラの会のお楽しみは、何といってもお茶会ですね。青戸さんレシピを合田さんが作成したお菓子は絶品で、今回も美味しくいただきました。多謝。(K.M.)

・ 華やかな舞台、美しい音楽、素晴らしいダンサー、久しぶりに観たバレエの世界に、すっかり引き込まれた2時間でした。今回、ご縁があって、オペラを観る会に参加させていただき、大変楽しみに伺いました。演目が、バレエ「ドン・キホーテ」!熊川哲也さんのKカンパニーの舞台とのこと、初めて拝見するのでワクワクしました。バジルの熊川さんは本当に華があって、ひときわ高いジャンプなど、思わず声が出てしまいましたし、キトリの荒井さんのダンスも大変チャーミングでした。ドン・キホーテその他も非常に個性的な出演者ばかりで、大変魅力的な舞台、堪能させていただきました。随所に青戸さんがさり気なく入れてくださる解説がわかり易く、舞台を楽しむのに大変ありがたかったです。ビデオ鑑賞後の皆様とのおしゃべりがまた大変楽しく、時がたつのを忘れてしまいました!次回の会を楽しみにしています。ありがとうございました。(A.K.)

・ 英国ロイヤルバレエ団のプリンシパルに輝いていた熊川哲也の舞台を初めて観て、研ぎ澄まされた美しい身のこなしに惹き込まれました。舞台に立つだけでなく振り付け・舞台美術・衣装・総合監督などあふれんばかりの才能を放ち、超一流と呼ばれる存在をまざまざと見せつけられました。圧倒され余韻がいつまでも続いています。素敵な感動を運んでくださる青戸様に感謝申し上げます。(K)

2017年10月6日 オペラを楽しむ会への青戸さんのご案内

2017年6月30日のレポート    

演目:オペラ「カルメン」
演奏者が異なるメトロポリタン劇場とパリオペラ座での上演の両方を一部ずつ鑑賞しました。


注:投稿順


 

・ オペラ入門して間がないわたくしでも口ずさめる躍動感あふれる曲が流れてくるのがまずは嬉しかったです。それと同じ題目でもメトロポリタン劇場とパリオペラ座との上演の比較ができた事。改めてメトロポリタン劇場の素晴らしさを痛感しました。(H.G.)

・ 今回は見比べることで、ホセ役のカレーラスとドミンゴの、カルメン役のバルツァとベルガンザの、それぞれの個性が火花を散らしながら開花する様子を知ることができました。指揮者によって音楽のどこが強調されているか、また演出に現れる解釈などがわかりました。自分のイメージに合致する曲と物語が心の中で醸造されていくような快感がありました。本当にビゼーのオペラ、カルメンはすごい!メリメの原作も大好きでしたが、文学とは違う生々しさによ り一層ひきつけられました。(T)

・ “カルメン”ときけば幼いころを思い出す。旧制高等学校へ通っていた長兄が名古屋の下宿から毎月のように帰省して、お土産(?)にレコードを買ってきたのでした。いつも買ってくるのがレコードで、その中に「カルメン組曲」がありました。当時のレコード盤は98回転で、今では存在しないSPレコードです。 これらのレコードを兄の帰省時に兄弟姉妹で毎月のように聴いていました。しかし、オペラとして「カルメン」を観たのは大学卒業後テレビで観たのが最初で(パリ国立オペラ座)、ホールで実演を観たのは関西へ転勤してからでした。関西二期会のオペラで、橋爪万里子さんのカルメンに酔いしれ、以来、彼女の演奏会をたびたび聴きに行ったものでした。KLAオペラの会での「カルメン」は記憶がありませんので、6月30日は、初めてではないかと思います。この日のためにたくさんのコレクションの中から青戸さんが選ばれたのは、メトロポリタン歌劇場のカルメンで、アグネス・ヴァルツァが主役、ジェイムス・レヴァイン指揮の最高のものでした。もう一つ紹介してくださったのは、パリ国立オペラ座のもので、ドン・ホセ役はドミンゴでした。青戸さんは、ドミンゴが良すぎて女に嫌われるなんて考えられない、というのが2番目になった理由のようです。実際、MET版はテンポが良く、カルメン=ヴァルツァの歌唱、演技が素晴らしく、青戸さんの選別感に敬服です。しかし、パリ版はドン・ホセについで、ミカエラ役(ソプラノ)が清楚な歌唱と表現で捨てがたく、また、ステージは南欧スペインの明るさとボケた淡い色彩で、印象派の絵のようにも見えました。いずれも素晴らしいオペラで、楽しい一日でした。(K.M.)

・ 先日、本当に、5年ぶりに、オペラの会に参加させて頂きました。題目は、カルメンでした。私は、一度、このオペラは、観ておりますが、大好きなオペラで、やはり、楽しく見させて頂きました。やはり、寝てしまいましたが。レモンケーキ、とても、美味しかったです。次の日の活力になりました。また、参加したいです。ありがとうございました。(C.O.)

・ 6月30日はカルメンを拝見しました。激情あふれる歌曲の連続でした。二つのカルメンを見較べて、演出による迫力の違いなどが良くわかり、興味深く面白かったです。(E.K.)

・ 今回は、2つのカルメンを見比べることができました。役者、演出家、指揮者が違えば、全く違う作品に仕上がっていて、興味深かったです。そして、お茶の時間も充実していました。青戸さんから合田さんにレシピが伝授されたベリーとナッツがたっぷり入った焼き菓子、何度食べても本当に美味しい!オペラと手作りの御菓子、毎回とっても幸せな時間です。(A.H.)

・衛兵伍長のドン・ホセは軍隊の規律を受け入れながら勤務し、母親の勧める気立の良い女性を結婚相手に選ぶごく普通の青年です。そこへ奔放なジプシー女性カルメンが現れてすっかり虜に。素朴なドン・ホセと自由なカルメン、住む世界が異なる二人が迎える結末は悲劇的です。アグネス・ヴァルツァのカルメンは、ぜひもう一度観たいと思う心に残る名演です。(K)

2017年8月25日 オペラを楽しむ会への青戸さんのご案内

2017年4月21日のレポート    

演目:映画「カーネギーホール」(米国 1947年)


・内容紹介

鉄鋼王アンドリュー・カーネギー氏(1835 - 1919)の寄贈による音楽の殿堂カーネギーホールの歴史を輝かせる、伝説の音楽家たちの演奏が、物語の中に織り込まれながら次々と展開します。


注:投稿順


 

・ 今回の映画もとても見応えがありました。往年の名演奏家の演奏や、名歌手の歌声は時代を超えて響き渡りました。お庭のウグイスとのさりげない共演も、緑豊かで閑静な住宅街にある合田邸ならではで魅力的でした。合田邸のお庭の散策も、フルーツケーキの忘れられないお味も、オペラ会ならではの贅沢。今回もとても優雅な時間をありがとうございました。(A.H.)

・ すみません、カーネギーホールへはどうやって行くのですか? Practice, practice, and practice. 先生、ブリッジはどうしたら上達しますか? Practice, practice, and practice.(H.O.)

・ 音楽(あるいはカーネギーホール)に魅せられた(あるいはとりつかれた)母親の、息子を通しての自己実現が無残にも崩れるが最後はハッピーエンドで終わるという物語なのですが、その過程がこれほどまでに多くの名指揮者や名演奏家で綴られていたなんて思ってもみませんでした。リリー・ポンスを初めて知りましたし、フリッツ・ライナーの手の表情(手首を曲げて下の方で動かす動作)も印象に残っています。全編、興味津々であっという間の2時間でした。(H.T.)

・ 春のお庭を少しの時間でしたが、散策して、すがすがしい気分の後で映画を解説付きで鑑賞して、美味しいお菓子とお茶で余韻を楽しむという、素敵な時間を過ごすことができました。(T)

・ 今回のKLAオペラの会は、映画「カーネギーホール」でした。往年の名画として有名で、私も若いころ観たことがありますが、内容はほとんど忘れていました。劇場の裏方に勤める若い女性(掃除婦)が主役で、優しい気配りと仕事熱心で、演奏家に可愛がられ、そしてオケ楽団員と結婚し、息子を是非カーネギーホールで演奏させたい希望をもって育てる。その間に、ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn)、ブルーノ・ワルター、レオポルド・ストコフスキー等、当代一の演奏家・指揮者が登場して、映画の魅力を一層高めます。 息子はクラシック音楽の演奏者としての望みはかなわなかったものの、若いガールフレンドとともにミュージカルでカーネギーホールに出演できた。母親は、失望を抑え、新しいアメリカの音楽の出現と息子の新しい活躍に歓びを見出す。映画の私の記憶は以上の通りで、間違いもあるとおもいます。 鉄鋼王カーネギーの活躍とホール建設にまつわるお話しが全くなかったことを残念に思うのは、私の世俗的関心の技です。(K.M.)

・ インターネットでカーネギーホールの隅々まで見ましたが、このようなところで生のオペラを一度見てみたいと思いました。(H.G.)

・カーネギーホールの輝かしい名声は演奏家だけでなく、聴衆、ホールのスタッフなど様々な力が集まって築かれてゆくことを実感させられます。建築といえば、西欧のお城に魅せられている青戸様がエッセーの中で書いておられたお勧めには、歌劇トスカの舞台のモデルとなったローマのサンタンジェロ城、そして鴎外の「うたかたの記」にも登場する、ワーグナーの歌劇ゆかりの南ドイツ・ノイシュバンシュタイン城など…。人々の力強い営みを一身に浴びて建物は奥深く壮大な歴史を積み重ねてゆく、語り部でもあると思います。(K)

2017年6月30日 オペラを楽しむ会への青戸さんのご案内

2017年2月27日のレポート    

演目:ヴェルディ「仮面舞踏会」
指揮:ショルティ
劇場:ザルツブルグ音楽祭
             


・オペラの紹介

今回のオペラの会の演目はヴェルディ「仮面舞踏会」
1990年ザルツブルグ音楽祭、指揮:ショルティ、ドミンゴ主演


注:投稿順


 

・ ドミンゴ、ヌッチ、バーストウの3人の歌唱と演技の迫力にぐいぐいと引きつけられました。運命的な必然性や3人3様の心理描写に納得できたのは、演出や衣装、舞台装置の力も大きかったと思います。青戸先輩が所々で注意を喚起してくださったのでより深い理解が促されました。ありがとうございました。(T)

・ ドミンゴのグスタフ3世もよかったけど、『妻を失った男の心には、愛の望みも失われてしまった』というレオヌッチが演ずる不倫をされた夫レナートの歌が身に沁みました。最期になり理性を見せるグスタフ、人間の儚さを感じました。素晴らしいオペラの観劇、ありがとうございました。(H)

・ 教科書となる作品を鑑賞させて頂きました。Un ballo in Maschara でgoogleしますと、Teatro dell”Opera di Roma, Royal Opera House, Opernhaus Zurich などの舞台デザイン、リハーサル風景等(3-14分)が観られました。、また、署名を求められた時用にPavarottiがサインするところの歌詞を覚えたいです。(www.metopera.org “Forse la soglia attinse”) Esito ancor? ma, of ciel, non lo degg’io? まだためらうのか?天よ、私はそうせねばならないのだろう?(署名をし、それを胸にしまう)Ah, I’ho segnato il sacrifizio mio! あぁ私は署名をした、自分を犠牲にして! (H.O.)

・ 久しぶりにオペラの会に参加させていただきました。ただただ、ドミンゴの美声にうっとり・・・人間のカラダは何にも勝る楽器なのだと感じ入りました。たっぷりとオペラの世界にひたった後は、青戸さんのバースデーパーティ、楽しい楽しいひと時でした。 (H)

・ リッカルド役のドミンゴ様の圧倒的な存在感・歌唱力・表現力と華のある上品な色っぽさ等々、またまた魅せられました。こんなリッカルドならレナートがたとえどんなによき夫だとしてもアメリアが心惹かれるのは無理もないと、以前パバロッティのリッカルドを観た時とは全く違う感想/感情を抱いてしまいました。K.T.

・ ヴェルディの『仮面舞踏会』は、1859年に初演されたが、その時代背景は青戸先輩の説明の通り、1792年のストックフォルムのオペラ座で開かれた仮面舞踏会でのスエーデン王グスタフ三世の暗殺実話である。フランス革命直後にはイタリア統一運動もあり、本国どころかヨーロッパでの実話のままの上演は難しく、舞台をアメリカ合衆国ボストンに変えて、企画から三年後に初演を迎えた。と、このような話を聞き思い出されるのは、フランス革命前夜に前作『セヴィリヤの理髪師』が大当たりをとりながら、続編『フィガロの結婚』の上演許可が下りず、貴族・庶民の熱望を受けて許可され、やっと1789年に上演されると、その年の夏フランス革命が勃発したエピソードを思い出す。フィガロは貴族に向かって「あなたは貴族に生まれた他、何をなさったのです?」と問うが、この芝居を貴族達も喜んで演じたと言う。即ち、生まれという身分以外人間は平等であると言う芝居をだ。そんな時代にフランスでもスエーデンでも流行ったのが仮面舞踏会である。平等であるはずの人間が、身分で縛られ自由に人生を謳歌できない。それは、王侯貴族にとっても、新興階級庶民にとっても息が詰まる。そこで出てきたのが、この仮面舞踏会など個人を特定されない自由な催しである。この二つのオペラは絶対君主と啓蒙専制君主の殺害を含む大革命前後の双子の作品ともいえる。 しかし、この仮面による自由の発想は今も生きている。と言うか、「堂々と自分の意見を述べられる子供を育てよう」の掛け声の一方で、21世紀の世界はネット上の匿名性が世を震撼させている。フランスでは教育の場面での大きな十字架やターバン、女性のスカーフなど顔を隠すことを禁じたが、その報復はテロだったの意見もあるほどだ。日本では防犯カメラに対してプライバシーの侵害だと猛反対運動があったが、それも仮面付ならそれほど憂うる必要はなかったはず。昨今、異教のハロウィーンの祭りが日本で人気なのもこのためかもしれない。警察はテロ対策に躍起のようだが、受験戦争や都市生活のストレスが溜まるほど、命を懸けても参加したいのが仮面の祭りである。と言うわけで、オペラの感想文も匿名とは言わないまでも、イニシャルで発表するようになった。よろしく! R.Y.

・ヴェルディのオペラ「仮面舞踏会」は、ヴェルディ中期の傑作であります。ヴェルディの作品は大雑把に言って、主役、準主役の独唱、家来・群衆の合唱がかなり均等に配置され、バランスのとれた構成であります。このオペラもそうしたバランスの中で、聴かせ処があり多々あり、つい聴き入ってしまいます。 その中で、やはりP.ドミンゴの声は抜きん出ていて、若きレオ・ヌッチ(バリトン)が口を歪めながら良い声で歌っています。1990年ザルツブルグ音楽祭のこのビデオは2度目でしたけれど、飽きない名演でした。青戸さんが大好きなドミンゴ、このビデオで好きになったレオ・ヌッチ。演出も過度にならず、素晴らしいの一言でした。KM

・ テレビの画面にドミンゴが出てきたとたん、その姿、そしてその歌声にうっとりしてしまい、最後までそれに尽きると思いました。H.G

・ 道ならぬ恋と親友の裏切りという、眉をひそめる出来事を美しく描き上げ、魅力的な音楽を紡いでゆく芸術の不思議な力、刺激的な誘惑に満ちています。K.

・ ドミンゴのグスターヴォ三世、スミ・ジョーの小姓オスカルは素晴らしい歌唱力で感激しました!!今まで観た《仮面舞踏会》の中で最高に素晴らしかったです。レナート役のレオヌッチも若いですねー。(T).

2017年2月27日 オペラを楽しむ会への青戸さんのご案内